前世での体験と怖れ
今日はヒプノセラピー・前世療法のスクールにお越しになった方と、
休憩時間にお茶を飲みながら、
恐怖についてお話をする機会がありました。
私たちは心の中でさまざまなものを密かに怖れていますが、
そのことが意識に上らないように
無意識に遠ざけていることがよくあります。
「怖れがあると認める」こと自体を
回避してしまうほど、
大きな怖れを感じさせる何かがあるのでしょうか?
気が強く攻撃的な人に見えても、
実は意外な何かを怖がっていたり…
何を怖れるかは、その方によって異なるものです。
幼い子どもは、お化けや幽霊を怖れますが、
よくわからないものや目に見えないものは、
大人にとっても嫌なものです。
得体がしれないだけに、どれほど危険でひどいことをされるのか、
事前に察知して防ぐことも難しそうです。
超自然的なものに対する怖れの起源に遡ってみると、
前世のイメージが現れることがあります。
たとえば超自然的な目には見えない力として、
魔術や呪いが使われていた頃、
そうしたものによって攻撃を受け、死に至るダメージを受けた転生です。
力の限りを尽くして一生懸命闘い続けるも、
予期せぬ攻撃や災厄が襲いかかるような状況では、
身体面だけではなく、
途方もない精神的なショックを受けてしまうでしょう。
魔法使いや魔女、陰陽師、呪術師といった言葉が脳裏をよぎりますが、
私たちの歴史の教科書には載っていない、
一般には知られていない術などもあったかもしれません。
その方がたまたま生まれつきの超能力や霊能力を持っていたために、
ひどい目に合わされたり、仲間外れにされたりした前世・過去生も
セッションの中で現れることがあります。
そうした見えない超自然的な力は、前世と同様に、
本当に存在したのか否か、証することは困難です。
けれども重要なのは、何が起こったのかというよりも、
その方がそれをどのよう体験したかということです。
恐ろしい出来事の最中に感じたことや、決定的な局面で受けた印象は、
怖れを増幅させ、消えることのない記憶となって、
現在にまで持ち越されるのかもしれません。
水が怖い、広場が怖い、ヘビが怖い…など、比較的理解しやすいものから、
あまり耳にすることのない特殊な恐怖まで、
前世療法では、その時点に戻り、実際には何が起こっていたのかを
再体験することができます。
再体験は、嫌なものに向かい合うのですから、
もちろん楽しい体験にはなりませんし、
少しの勇気が必要となるかもしれません。
でも、一度、気合いを入れてその出来事を直視して見れば、
その時に感じた否定的な影響から自由になることができるのです。
あらゆる怖れの中で、根源的に恐ろしいのは、
生存を脅かす類の怖れ、そして自分が自分でなくなり
自己を見失ってしまう怖れかもしれません。
怖れを嫌がらず、怖れに取り組んでみる気持ちになられたならば、
手放すための方法は幾つかあります。
過去に戻っていく退行療法として
前世療法、胎児期退行、年齢退行などもたいへん効果的です。
より穏やかでやさしいアプローチとして、
怖れを手放すための誘導瞑想などもお勧めです。
またEFT、フラワーエッセンス、エネルギーワーク、ホロトロピックブレスなど
出来事自体を見る(再体験する)ことなく手放す方法もあります。
怖れは警告や防御への構えとして有益な側面もありますが、
持っている必要のない怖れならば、
セッションで解放できることを知っていただければと思います。
2013年12月29日