誰かに教えてもらった前世と、自分で再体験する前世
前回、ご紹介したチベット僧の前世を体験なさった方は、
実はチベットに転生していたことを
身近な方から聞いてご存知でした。
他者の前世を「見る」ことが出来る方、
霊能力や透視能力をお持ちの方から
「こんな前世があります…」
「今、こうなのは、○○の前世で王様だったからですよ…」
といったことをお聞きになったことがある方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
この方の場合は、前世リーディンクのセッションで聞いたのではなく、
日常会話の中で、いわば雑談的に情報をいただいたということです。
私たちは、この人生にフォーカスして日々を過ごしていますから、
思いも寄らない時に、別次元のことを言われると、
たいへん驚くとともに、興味を惹かれるものです。
そして、好奇心が湧いてきて、
もっと知りたい気持ちになるかもしれません。
どんな前世だったのか、もっと詳しく知りたい…
そのお坊さんに会ってみたい…
そう思われたのが、セッションにお越しになった理由だそうです。
ヒプノセラピーの前世療法、
すなわち催眠状態で、ご自分の潜在意識にアクセスして
その中からいわゆる前世イメージを受け取る方法では、
その方が、直接、前世の出来事を体験することが出来ます。
そして、ご自分の五感でリアルに体感し、ご自分の言葉でそれを表現します。
同じ体験をしていても、人によって、受け止め方やインパクト、影響などは
それぞれ異なるものです。
また言語とは、その方のボキャブラリー、
ひいては価値観、人間観、世界観などによって、大きく異なります。
そういう意味では、他者の視点から見た前世を、
他者の言葉で表現されたものと、
実際にご自分で再体験なさった印象とは、
食い違う要素も少なからずあるかもしれません。
そしてこれはたいへん重要なことですが、
前世をリアルに再体験する意義とは、
その前世にまつわる否定的な影響を解放して自由になり、
その前世で学び取り培い、伸ばした才能や資質を見つけて
現在に統合することです。
この部分こそが、前世をただ分かるだけに留まらない、
前世「療法」、過去生「セラピー」たる所以といってよいでしょう。
前世療法のセッションでは、しっかりと目標設定を行い、
解放と癒しを目指します。
解放、癒し、カタルシス、気付き、洞察などを受け取り、
前世療法をする以前の状態から、「現実の今」がより良い状態となり、
その方が望む変容が起こることを知っていただければと思います。
2013年12月21日