持つ必要のないカルマもある
前世療法におけるカルマの作用とは、
一言で言えるほど
単純なものではありませんが、
カルマの中でもとりわけ複雑なのは、
本来は持つ必要のなかった
思い込みのカルマではないでしょうか?
たとえば交通事故。
あなたは安全に運転をしていたとしましょう。
何も問題ありません。
突然、避ける間もなく対向車線のクルマがぶつかってきて、
あなたのクルマは跳ね飛ばされ、
あなたは頭部を強打して意識を失います。
そして意識のないあなたを乗せたクルマは、
たまたま近くに居たひとりの歩行者を轢いてしまい、
歩行者は即死。
あなたも大怪我をして記憶を全て失ってしまいます。
この出来事以降、
あなたは大きな罪悪感を持つようになります。
そもそもの原因は、
運転を誤って飛び出してきた対向車線のクルマ。
あなたは加害者というよりも、
むしろ被害者といってもよいでしょう。
けれども歩行者の死に対して責任を感じ、
生涯、自責の念にさいなまれ続けます。
そして次の転生で、
今度は自分が交通事故の被害者となる人生を
生きるようになるかもしれません。
このような例は比較的経緯がわかりやすく、
よく調査すれば、どのようにして事故が起こったのか
解明することができるでしょうが、
けれどももっと古い時代には、手かがりや目撃証言、裁判などもなく、
周囲に責められ、自分に原因があると「思い込んで」
カルマを作ってしまうことは、想像以上に多かったはずです。
現実には責任が無いにも関わらず、
罪悪感、自責の念、後悔がカルマとなっています。
前世療法においては、
出来事の全体を細部まで掘り起こし、
事実関係を確認し、真実を見つけ出すことができます。
持つ必要のないカルマであったことを
その方自身が深く理解し、納得することができるでしょう。
そして解放と癒しが起こります。
「前世療法とヒプノセラピーのスクール」のアドバンス、
「前世療法・過去生退行」ユニットでは、
カルマについてひととおりご理解いただけるように
さまざまな事例を挙げて、解説をしています。
加害者、被害者という単純な図式では
理解できないことも多いカルマ。
前世療法をさせていただきながら、
カルマの諸相に触れるほど、その複雑さ、多様さに
いつも驚かされ、心を打たれています。
前世療法 過去生セラピー 心の癒しと探究ナビ
2013年12月05日