前世療法と離婚 魂の観点と社会通念
最近、前世療法セッションのテーマとしてよく現れるのが、
離婚の問題です。
さまざまな理由で離婚したいが、
親や周囲に反対されて悩んでいる…
子どものために離婚はしない選択をしている…
離婚したら生活していかれないので仕方なく一緒にいる…など。
離婚を考える理由は、その方によってさまざまだと思いますが、
それがどのような理由であれ、愛情が無くなり、関心が薄れて
一緒に過ごす理由が見つからないというところは共通しています。
社会通念で考えるならば、
離婚は結婚の失敗、挫折、不幸な結末ということになるでしょう。
ところがトランスパーソナルな視点に立ち、
魂にとっての離婚を考えてみると、
社会通念とはまた異なるとらえ方をすることができます。
魂は、転生を通じて、
人間としての数多くの多彩な体験を重ねながら
成長、進化を続けていきます。
そのプロセスにおいて、
心残りや後悔、罪悪感など未完了の出来事があれば、
再びその相手と出会い、完了させようとする…
…というのがカルマの考え方と言えるでしょう。
生まれた後は全てを忘れ去り、意識することもないとはいえ、
再び出会うことは、魂同士がお互いに合意し合い、
約束してきたことであると考えます。
そしてしばらくの間、人生の時を一緒に過ごし、
未完了の出来事が完了された後は、
お互いに対する関心が次第に薄れ、一緒にいる必要がなくなり、
自然に離れていくことになるのです。
それは魂にとっては当然で自然のことですが、
社会的には結婚生活の破たんであり、
失敗した結婚という見方をされてしまうでしょう。
そう思われたくない方は、愛がなくなっても、
形だけの結婚生活を維持させようとするかもしれません。
このあたりの葛藤は、
関係者を巻き込んで重く深刻なものとなります。
どうしたらよいかと悩まれている時、
前世療法がお役に立つことがあります。
そもそもなぜ二人が出会い、結婚することとなったのか、
その起源に戻って、原因となった出来事を再体験することができるためです。
前世の出来事を再体験するのは、好奇心を満足させるためではありません。
再体験によって、その時に感じたさまざまな思いや思考、感覚などを
十分に味わったうえで解放することができるようにするためです。
再び出会う必然性を理解し、その時点での未完了の何かを
前世療法の中で完了させることができます。
そうすれば、現実生活には何も変化がなくても、
気持ちのうえでよりニュートラルになり、
ご自分やお相手、周囲の状況を客観的に、冷静に、
見つめ直すことができるようになるでしょう。
前世療法を体験なさった方はよくご存知だと思いますが、
潜在意識に具わる自己治癒力は本当にパワフルです。
離婚するべきかせざるべきか、
頭で思考や分析を加え続けると、くたびれてしまいます。
マインドの活動は休ませて、リラックスしてみましょう。
その方が今、必要とする癒しにつながるイメージが
潜在意識から必ず現れてくることを信頼して
いわゆる前世のイメージ世界へ旅してみませんか?
2013年11月03日