前世療法は気休めではなく…
潜在意識から現れる前世のイメージを受け取ることで、
気付きを受け取り、心が癒されたり解放されたりすることは、
多くの方々が既にご存じだと思います。
けれども前世療法をするのと
大作映画を見て感動するのとは
それほど違いはないと感じておられる方も
少なからずいらっしゃるかもしれません。
前世のトラウマ的な出来事や
ドラマチックな出来事を再体験して
心が揺り動かされるのは、
映画の大作や大河ドラマを見るのとは少し異なります。
それは直接、ご自分が主人公になりきって
五感を使って体験されるからです。
主人公は前世のパーソナリティ、
現在のその方ではありませんが、
他人のような気はしないはずです。
エキゾチックな時代や異なる場所を訪れる目的は
ひとときの快さや解放感を味わうことではありません。
前世へ行くことによって、
その時空とリンクしている現在の問題やお悩みを
リアルに感じて浮上させ、
解放に向かわせることができるためです。
前世へ行き、
そしてただ戻ってくるだけの前世療法があります。
このようなスタイルは、癒しを目的とするセラピーとは言えず
前世を巡る前世ツァーのような軽い体験となるでしょう。
透視リーディングやチャネリングを使って
どんな前世だったのか、
誰かに言葉で伝えてもらうこともできます。
こうしたものとは異なり、ヒプノセラピーの前世療法では、
その方がご自分でリアルに再体験をすることができます。
目的を定めない前世療法や前世ツァーでは
本当の意味の癒しや解放は起こらないかもしれませんが、
セラピーとしての目的や目標設定のある前世療法のセッションならば、
問題に対するヒントを受け取ることができる
素晴らしい機会となるはずです。
前世を再体験し、死を迎えた後、
その前世にまつわる否定的なエネルギーを解放することで、
いっそう深い癒しが促され、
現在のその方に変容が起こっていくようになります。
前世療法のセッションで前世を再体験するのは
単なる気休めではないのです。
2013年09月25日