前世のイメージを信じられない時
前世療法の後、よく聞かれるご感想は、
「あの前世のイメージは、
頭で考えて自分で作り出したものなのではないか…」
というものです。
前世療法のセッションでは、
多くの方々がこのようなご感想を持たれるのですが、
そう思われるのもある意味で無理はないと思います。
その理由としては、
まず前世の存在を検証することが
難しいということがあるでしょう。
さらに、催眠状態と通常の意識の状態の
落差ということもあります。
催眠状態では、受動的、受容的となっているのに対して、
通常の意識に戻ると、マインドのはたらきによって
思考や分析、批評や批判などが起こってきます。
たった今、催眠状態で体験したことを
通常の意識に戻って振り返る時、
とうてい受け入れられない…
信じられない…という気持ちになるかもしれません。
そこから、思考のはたらきによって作り出した
フィクションだったのかもしれないという
推論が出てくるのだと思います。
通常の意識の状態では、
こうした分析的な思考や吟味、批判などはごく普通のことで、
むしろこれが無いと、
日常生活に支障をきたすことも起こってしまうでしょう。
けれども、元々その方の潜在意識の中にないイメージは、
セッション中に現れることはないことを
知っていただければと思います。
催眠状態となって、
潜在意識にアクセスしている時には、
いわゆる前世のイメージは、
現実感を伴って生き生きと感じられたはずです。
まるでその方の現在の人生と同じように、
これは間違いなくご自分の人生だと
感じられていたのではないでしょうか?
そして、多くの場合、
日常、考えたこともないような要素が、
前世のイメージ世界には含まれているものです。
頭で考えて作り出したものならば、
一度も考えたことがなく、予想外である部分は
おそらく現れてこないでしょう。
それでも信じきれないという場合には、
前世療法が癒しのセラピーであることを
あらためて思い出していただければ良いと思います。
潜在意識には
ご自分を癒す大いなる力=自己治癒力が
具わっています。
その方にとって、今、いちばん必要で役に立つイメージ世界が、
癒しと解放を促し、気付きをもたらしてくれる機会、
それが前世療法なのです。
その癒しをただ受け取っていただくだけでかまいません。
それが本当のことであろうと、フィクションであろうと…。
2013年09月20日