前世・過去生と現在とのつながり トラウマ体験を癒す前世療法
人気が高まり、その癒し効果にも注目が集まっている前世療法ですが、
必ずしも前世療法を希望されるクライアントさんだけが
セッションにお越しになるわけではありません。
セラピスト側から、前世療法をお勧めすることもあります。
どのような時にそうなるかと言いますと、
たとえば、今生の過去に深刻なトラウマがある場合、
その過去の出来事に戻っていく退行療法をするのでは、
セッションはたいへん辛いものとなり、
心の負担が大きいものとなってしまいます。
多くの場合、クライアントさんご自身が、
この人生の過去へ戻る年齢退行や
胎児期退行をしたいとは思われないのです。
このような場合に、前世療法・過去生セラピーをしてみると、
現在の生き辛さや心身の不調などを解放する助けとなることがあります。
というのは、今生の過去に起こった出来事と、
前世・過去生で体験した出来事とは、密接なつながりがあるためです。
たとえば子どもの頃、持病があり、
長期間、入院生活を余儀なくされたとしましょう。
親元を離れ、なじみのない環境で過ごし、
辛い検査や治療、手術などに、日々、耐えなくてはならないのは、
幼い子どもにとって深刻なトラウマとなり得ます。
大人となったその方が、そんな幼少期に戻っていくのは、
ひどく辛いことであり、さらなるトラウマ体験となりかねません。
なぜ幼少期に闘病生活を送ることになったのかという点に着目してみると、
実はその理由は、それよりももっと過去、
すなわちいわゆる前世・過去生に見出せることが少なくないのです。
前世・過去生へ退行してみると、
そこには社会的、経済的、あるいは個人的な理由によって
病気の治療を受けられず亡くなっていった幼い子どもが登場するかもしれません。
あるいは人生のほとんど全てを費やして誰かの看病を続けた後
病に倒れ、自らを犠牲にした人物がいるかもしれません。
いずれにしても、今生の幼少期に体験したことは、
前世・過去生の出来事を再現していたり、再刺激していたり、
バランスの埋め合わせをしたりするように作用していることが
経験的に知られています。
問題の直接的な原因は、今生の過去にあったとしても、
さらにその起源をたどると、さらに古い時代に行き着きます。
今生の過去が記憶に生々しく、再体験が困難であるならば、
今生の体験ではなく、その背後に潜んでいる前世・過去生の出来事に戻り、
問題の原因にワークして癒すことが可能です。
前世・過去生ならば、
そのパーソナリティは、今のその方ではないもうひとりの誰かであり、
体験した出来事も、遠い時代に遠い場所で起こったこととして
比較的、受け入れやすいのです。
理想を言うならば、いつの日かは今生の過去にもアプローチして
十分に解放していったほうが良いとは思いますが、
当面は前世療法をすることで、問題が軽減され、楽になっていくことでしょう。
トラウマを癒したいけれど、その時点には戻りたくないという方は、
一度、前世療法・過去生セラピーをお試しになられてみてはいかがでしょうか?
前世療法 過去生セラピー 心の癒しと解放ナビ
2014年03月31日