前世療法以外のセッションに現れる前世のイメージ
私がヒプノセラピースクールで
前世療法を学んでいた当時は、
前世療法という言葉は、
現在ほど一般的なものではありませんでした。
前世というと、一部の愛好家や精神世界系の方々が
体験し語り合う少し特殊なジャンルのような印象でした。
胎児期や幼少期と違って、
どこかつかみどころのない前世・過去生イメージは、
個人的にはたいへん興味深く感じられる反面、
世の中の人々にどのくらい受け入れられるのだろうか…
…という思いもありました。
ヒプノセラピーでは、
退行療法である「胎児期退行」「年齢退行」と並ぶ、
「過去生退行療法」というポジションです。
現在でも、このような位置付けに
変化はないのかもしれませんが、
ヒプノセラピーをご存じない方であっても、
前世療法ならば、
見聞きしたり、体験したりしたことがある場合が
格段に多くなってきているようです。
前世療法は、今や多くの方々の関心を集め、
人気も高まって、
それ自体が一つの心理療法のジャンルのように
なっているとみなすことさえ、出来るかもしれません。
前世療法にご興味を持たれる方が増えてくると、
前世療法とは関係のないセッションメニューの中にも、
前世療法的な要素が現れてくることが増えてきます。
たとえば、その方のご希望で、
ヒプノセラピーのインナーチャイルドワークをしている時、
自然な流れで前世・過去生のもう一人の子どものイメージが
現れてくることがあります。
またヒプノセラピーの年齢退行セッションで、
子どもの頃に起こった出来事を再体験しているうちに、
いわゆる前世・過去生へ、自発的に退行していった…
ということもあります。
ヒプノセラピーのハイアーセルフのセッションでは、
その方のハイアーセルフ(高次元の自己、真我) と会うはずが、
なぜか前世・過去生の、
老賢人のように重厚で偉大なパーソナリティや
時には未来世の進化した地球外生命体がやってきたりすることも…。
現在とつながりのあるもう一つの人生、
もう一人のご自分のイメージと出会うことは、
おそらく今も昔も、
癒しのリソースとして重要な意味を持ち
役割を果たすものであったでしょう。
潜在的に元々存在していたそうしたイメージに、
前世・過去生というわかりやすい名前が与えられ、
より多くの方々に認識されるようになったことで、
イメージそのものがよりはっきりとして、
明るいステージに堂々と登場しやすくなったのかもしれません。
前世療法 過去生セラピーセッションで、
前世・過去生を訪れるのは、当たり前のことですが、
実は、それ以外のヒプノセラピーメニューにおいても、
そこここに見え隠れする前世・過去生の断片と出会うのは、
こうした理由によるのでしょうか?
個人セッションでは、
突然現れた前世・過去生イメージを
その方が違和感なく受け取られ、受け入れ、
前世・過去生であると、自然に認識されています。
ヒプノセラピーでは、
その方が受け入れられる変容だけが起こりますし、
その方の潜在意識は、
癒しと解放に必要なイメージを見せてくれますので、
ふいに前世・過去生らしきイメージと出会われても、
それを受け入れられるのは、
癒しにとって、とても良いことです。
セラピストとしては、どのようなテーマ、
どのようなメニューのセッションをさせていただいていても、
必要があるならば、
前世・過去生的なイメージがやってくるという状況に
次第になじみつつあります。
そして過去のトレーニング時代には、
想像もしていなかったこのような状況に
感心するとともに、少しワクワクしています。
前世療法 過去生セラピーが、
このようにポピュラーになってきた理由の一つには、
その素晴らしい癒しの効果ということがあると思います。
他のカウンセリングやボディワークや
他の顕在意識で行う心理療法では受け取れない
気付きや洞察が、前世療法にはあります。
言葉で説明するよりも、
体験そのものから、
気付きを深め、ヒントを得ることができます。
その方が知らないもう一つの人生、もう一人のご自分…
いわゆる前世・過去生イメージを受け取る前世療法を、
一度、お試しになられてはいかがでしょうか?
2015年05月30日