前世療法のプランニングステージ 次の転生の計画
前世療法セッションでは、
ある一つの前世で死を迎えた後、
その方の潜在意識から現れる
死後の世界へ旅立ちます。
その場所が、どんなところか、
その場所を何と呼ぶかは、
その方によって異なり、実にさまざまです。
「あの世」「天国」「極楽」…
比較的若い方々に多いのは、
「宇宙」という壮大なイメージ…。
私の前世療法プロ養成スクールでは、
前世療法セラピストを目指す受講生の方に対して、
よりニュートラルに「中間生」という表現を使っています。
一つの転生ともう一つの転生の間…という意味になります。
その場所では、さまざまなことが行われます。
前世療法セッションの中で、実際に起こったことですが、
まずは、ゆっくりと休養を取る魂もありますし、
会いたかった別の魂に会いに行くこともあります。
直前の転生で、心身に途方もないダメージを受けている場合は、
それを癒すことが出来るところへ遠出して、
しばらく滞在しながら、手厚い癒しを受けることもあるようです。
死後の世界について書かれた書物をひも解くと、
魂は、生前、思っていたとおりの行動や状況に
自然に引き寄せられていくと言われますが、
実際にそうしたイメージがセッションでも現れてくるのは
興味深いことです。
魂がずっとしたいと願っていたことに
着手することもあります。
たとえば絵を描く、サッカーをする、
行ってみたかった場所を訪れるなど。
このあたりのふるまいは、
その魂によってまちまちですが、
ほとんどすべての魂に共通しているのは、
遅かれ早かれ、今、終えてきた前世・過去生を
丹念に振り返り、吟味することです。
幸せな前世・過去生だったならば、
それを振り返るのは楽しそうですが、
後悔や心残り、罪悪感、恨み、恐れなども、
同じように顧みなくてはなりません。
振り返りは、時に厳しく、困難な作業となります。
あまりに辛く、困難となる場合は、
サポートしてくれる存在が
そのプロセスに立ち会ってくれることがあります。
その前世・過去生において、
どのような失敗や挫折、拙い選択があったとしても、
取り返しがつかないことはない…というのが
一つの考え方であり、輪廻のベースにある概念です。
すなわち、魂が自らやり直したいと思うことは、
いわゆるカルマとして、
その次の転生の計画に組み入れられ、
再度チャレンジする機会がやってくるのです。
トランスパーソナルな考え方では、
再度のみならず、
魂が望む限り、無限回のチャンスが与えられます。
さて、魂は、振り返りから得た気付きや反省、新たな視点、
希望と意欲、意気込みなどを持って、
次の転生の計画を立てるところへ赴きます。
その場所を、前世療法セッションでは、
プランニングステージと呼んでいます。
プランニングステージがどんな場所であるのか、
現れるイメージはさまざまです。
たとえば、宇宙空間の中のある時空で、
大勢の仲間たちに囲まれて、
相談しながら計画を立てていることもあります。
また、長老格のような複数の魂たちのサポートを受けながら
綿密かつ周到に計画を練っている場合もあります。
また、より現実的なイメージとして、
リビングのようなお部屋が現れることもあります。
それは広い空間であったり、
個人用のこじんまりとしたスペースであったりします。
時には、学校の教室を思い起こさせるような共用の場所で、
同じように計画を立てているたくさんの魂たちと一緒に、
集団授業のようにして、
次の転生の計画を考えているイメージも
現れたことがあります。
プランニングステージは、
実に多種多様なイメージとして現れるのですが、
どれもその方らしさを反映しており、
たいへん興味深いものだといつも感じます。
この人生の目的を探求したい時、
何をしたくて生まれてきたのか知りたい時、
人生の重要な局面で迷いや躊躇がある時などに、
特定の前世・過去生から、振り返りを経て
プランニングステージへ行くセッションをお勧めしています。
前世療法・過去生セラピーは、
前世・過去生そのものへのご興味から体験されるばかりではなく、
今生や現在のその方を、もっと掘り下げて、
深いレベルで探っていきたい時にも
たいへん役立つものです。
あなたはどんなところで、何を目指して、
この人生の計画を立てていたのでしょうか?
その中でも、とりわけ切実で
已むに已まれぬ転生への衝動、あるいは動機とは、
一体何だったのでしょうか?
現在のその方の中には、
計画の要となるその重要な要素が潜在しており、
気付かないところで、現実の言動に、
影響を与えていると考えてみましょう。
それは、無意識の領域から浮かび上がり引き上げられ、
明るい光を当てて意識化されるのを待ち望んでいます。
2015年07月09日