前世療法と思いがけない気付き
先日、あるTV番組で、
気象条件をコントロールする最新システムが取り上げられ、
アメリカの某所にあるその大掛かりなシステムの
写真が紹介されました。
その映像を見た瞬間、あるイメージが思い出されました。
記憶をたどり、
数年前に私が受けた前世療法の中で見たものだと気付きました。
2010年4月にディプロマ認定を受けた多次元セラピーの
「前世療法士養成コース」(16日間13ヶ月間)では、
セッションの記録分析レポートや論述試験のほかに、
プロのヒプノセラピストによる退行療法のセッションを
6回以上受けるという課題がありました。
私は、ハンス・テンダム博士のほか、
経験数十年というベテランのセラピストさんの
セッションを受けたのですが、
思い出したのは、そのセッションの中のひとつ、
広くて美しい砂浜で、
緩やかに死を迎える若い男性の過去生です。
その男性は、心穏やかな死を望んでいるのですが、
実は、そのよく晴れた美しい海岸の潮の満ち干や風力・風向、
砂の動き、気温や湿度など、
全てが人工的にコントロールされていることに
薄々気付いていました。
時代は、あまり明確ではない超古代、
レムリア、アトランティスといった雰囲気です。
砂浜に横たわり、はるか遠くの方に目をやると、
丘の上に、何か機械のようなものがあり
そのコントロール・システムが、
TVで見たものと、かなり似ていると感じました。
イメージの中でこの2つが重なった時の
衝撃と腑に落ちた感じは新鮮な驚きでした。
クライアントさんの個人セッションでも、
思いがけない気付きを受け取ることがあります。
前世療法をしていた時のこと、
その前世で、ある性質の「風」が吹く、
というイメージが現れてきました。
その風の詳細については、
ここでは書くことを控えたいと思いますが、
実は、私自身が先ほどの砂浜で体験した風と、
まったく同じ種類の性質を持つものだったのです。
クライアントさんが体験しておられる、
その風の感触や特殊な作用を
言葉で説明していただく前から、「よく知っている」と感じ、
クライアントさんと共に、
ひととき、その風が吹き渡る時空へ入っていきました。
その過去生で、クライアントさんが体験なさっておられることが、
まるで自分に起きているかのように理解できたことは
言うまでもありません。
クライアントさんの過去生と、私の超古代の過去生。
2つの過去生は、時代的に開きがあり、
イメージをそのまま受け取るならば、
その風は、長い歴史を通じて、
断続的に吹いていたことになります。
前世の時代背景や文化が同じである場合、
別々のセッション、異なるクライアントさんであっても、
共通点を見い出すことはよくあること。
それはなかなか興味深いことです。
しかし、このように、地域も文化も時代も異なる時空で、
全く同じものと再び出会う体験は、
いっそう感慨深いものでした。
世療法をさせていただいていると、
前世のイメージの中に現れてくる
さまざまなものや体験と、日々出会うことになります。
その中には、自分自身のトランスパーソナルな領域と
呼応しあい響きあうものも少なくありません。
それはまた、前世療法のセッションにおいて、
クライアントさんの前世の体験の中に入って
深く理解することを助け、
問題の起源に立ち戻って出来事の経緯を明らかにし、
感情の開放へと導くための誘導の力となってくれています。
2013年08月19日