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カルマ有りと無しとでは、何が違うの?

カルマを持ち続けていく…という選択

これまでにセッションをさせていただいた方の中に、

「前世・過去生のカルマを解放したくない」とおっしゃる方が、

何人かいらっしゃいました。

カルマ全般ではなく、ある特定のカルマについてということです。

ここでちょっと付け加えておきますと、

カルマには、個人的なカルマのほかに、集合的なカルマというものもあります。

たとえば日本人としてのカルマ、属している会社や団体のカルマなど。

この記事でお伝えしているのは、

個人的なカルマのことであるとご理解いただければと思います。

さて、個人的なカルマの場合、それを持っているか、解放するかは、

その方が自由に選択できることです。

ですので、セラピストとしては、その方のお気持ちは無条件に尊重します。

持ち続けていたいのであれば、そうされたらよいでしょう。

そうはいっても、

「なぜ、そのカルマを持ち続けていたいのか?」という理由について、

一度、丹念に吟味してみることは、ぜひお勧めしたいと思うのです。

今回は、カルマ有りの状態と、カルマを解放した後の状態では、

何が違うのかについて、お伝えします。

カルマを手放したくない理由

カルマを持っていたい方は、多くの場合、

カルマによって得られるメリットがあると考えています。

カルマに突き動かされている時の気分の高揚感、快さ。

熱中や情熱、自分がたしかに生きているという実感。

大きな出来事の渦中にいるという心地よい緊張感。

集中し、熱中できる何かがあるという心の支えと満足…などです。

カルマの作用は、しばしばドラマチックな出来事を引き起こすため、

映画のヒロイン・ヒーローになったかのような気分を味わうことも出来るでしょう。

こんなふうにカルマ的な体験や出来事からは、

ある種の充実感 (?) が得られたので、

高揚感や情熱が無くなったあとの人生は、

空虚でつまらないものになってしまうのでは…と思われるのかもしれません。

もっとシンプルに、ただ現状を保ちたい、何も変えたくないということもあります。

カルマを解放してしまったら、ご自分がどうなるのか、

未知の状況に対する潜在的な不安や怖れなどがある場合もあります。

カルマに対する誤解、思い込み

現在、打ち込んでいることを絶対に止めたくない、

これからもずっと続けていきたいという理由から、

カルマを大事に抱えていたいと思われていることがありますが、

実は、ここには少し誤解があります。

これは大切なことですが、

たとえカルマを癒し、解放したからといって、

急に生きがいが無くなってしまったり、

恋人と別れることになったり、

仕事に興味が無くなったりすることはありません。

なぜならば、私たちには自由意思があるからです。

たとえカルマが消失したとしても、

その方が何かをしたいと心から望むならば、

自由意思でそれを選択することが出来るのです。

そもそもカルマとは?

カルマについては、さまざまなとらえ方があります。

これまでの学びと前世療法のセッションケースから、

私は次のように理解しています。

カルマは自分で作り出したもの、

心残りや後悔や罪悪感、未完了の体験がある時、

それを埋めあわせてバランスを取りたいという思いや衝動によって、

何らかの出来事や体験が起こること。

例を挙げてみましょう。

ある転生で、幼少期から長期に渡って幽閉されていた人が、

やがて30歳になり、衰弱して、獄中で死を迎えたとしましょう。

彼は、外の世界を見てみたい、広い世界を自由に旅して、

いろいろな人々と交流したいと熱烈に望んでいましたが、

残念なことにかなえられませんでした。

その思いが死後も残留し、魂が次の転生の計画を立てる際に、

その計画の中に、組み込まれます。

次に生まれ変わった彼は、

もちろん、この前世・過去生のことを覚えていません。

けれども、いろいろな所へ出かけたい、

広い世界をこの目で見て、体験したい、

さまざまな人々と出会い、コミュニケーションを取りたいという

思いや衝動が、彼の心の中に強く在り続けるのです。

この場合、かなわなかった願いと、それにまつわる無念さ、心残りが、

カルマとなって作用し、次の転生に大きな影響を与えたことになります。

未完了であったことが、次の転生に持ち越され、完了へと向かうのです。

カルマによって何が起こるの?

この例の場合、彼が意図的に選択しているわけではないのに、

なぜか何度も転居することとなったり、

仕事で何度も海外へ出張することとなったり、

ひとところに落ち着くということにならないかもしれません。

そしておそらく彼自身は、そのことを心の深層で納得していて、

そんな状況を前向きに受け入れ、歓迎することでしょう。

通常よりもはるかに変化が大きく、行動範囲が広い毎日を、

むしろ楽しむかもしれません。

このようにして、未完了だったことがかなえられ、

満足のうちに一生を終えられるのであれば、それは良いことでしょう。

カルマを解放して自由になると…

しかしながら、人生にはさまざまなことが起こるものです。

たとえば、何かの事情で妻から定住を求められたり、

重い病気にかかった子どもが入院して治療を続けなければならなくなったり、

自分もそろそろ少し落ち着きたいと思うようになったりしたら、

どうでしょうか?

もしも世界を飛び回ることがカルマではなく、自由な選択であったならば、

家族の事情や周囲の状況に応じて、いつでも柔軟に対応できることになります。

その都度、適切な状況判断をして、

自分の自由意思で選択することができるというわけです。

カルマ的なエネルギーの作用によって、

無意識のうちに絶え間なく世界を飛び回ることになるよりも、

こちらのほうが、自由度が高く、人として健全であり、

家族や周囲の人々とも調和的に過ごせることでしょう。

前世・過去生から持ち越したカルマを理解して癒すことで、

カルマ的なエネルギーから解放されると、

人生の舵取りを、自発的に、いっそう自由に行えるようになるのです。

前世療法・過去生セラピーや、カルマを解放するヒーリングは、

こうした成果を受け取れる貴重な癒しのツールと言えるでしょう。

自由に生きること、自由意思で選択すること…とは?

トランスパーソナルな世界観に立つと、

私たちは、生まれ落ちた後、人生の始めの頃は、

目に見えず、自覚もできないカルマ的なエネルギーによって動かされ、

さまざまな選択に影響を受けていると言えるでしょう。

そういう意味では、自由どころか、多くの制限に縛られているわけですが、

意識化されていないのですから、

その不自由さに気付くことが出来ません。

年を重ね、視野が広がり、

ある時、この人生を越えた時空に意識が向けられることがあると、

これまでを振り返ってみた時に、

無意識に取っていた行動や選択の背後に、

何らかの作用があるらしいと気付き始めるようになります。

前世・過去生から持ち越したカルマは、

その方が生まれた時には既に存在しているものです。

あるのが当たり前で、すっかりなじんでしまっており、

無くなってみないことには、その存在にすら気付くことはないでしょう。

そこが、カルマの厄介なところです。

いったい、私たちにとって、どのような状態になったら、

真の自由であると言えるのか…というところから

考えてみる必要があるのかもしれません。

カルマと運命、宿命

私たちは、偶発的な出来事やわけの分からない成り行きに

左右されたり、翻弄されたりすることが続くと、

運命なので避けられなかった…とか、

宿命なのだから仕方がない…などと考えがちです。

自分はこういう人間なのだから仕方がないとか、

人生とはこのようなものだと自分を慰めたり、

あきらめたりしてしまうことが少なくありません。

カルマもまた、よくわからないながら、

運命や宿命のようなものだとみなされやすいのではないでしょうか?

変化させることなど出来るはずがないし、

簡単に変えてはならないものだというイメージです。

けれども、カルマは変容させることが可能です。

まず、どのようなカルマが作用しているのかを探求して理解し、

十分に癒して解放することで、カルマの作用から解き放たれます。

その結果、何か巨大な力に操られるままになるような受動的な姿勢や、

不本意な選択をしなくて済むようになり、

あきらめや無力感を覚える必要がなくなるのです。

カルマ有りの状態と、カルマ解放後との違いは?

カルマの作用によって、(その影響下で) 何かに取り組む時と、

カルマを解放した後で取り組む時とでは、微妙な違いがあります。

ここでは、これまでのケースの中から、

パートナーシップとライフワークについてご紹介します。

1 パートナーシップ

ある前世・過去生で、bさんは、妻であるaさんを裏切ってしまいます。

失意のaさんは病にかかり、間もなく亡くなってしまいました。

aさんは生まれ変わり、Aさんとなります。

その後、bさんも生まれ変わり、Bさんとなりました。

Bさんは、この人生で、再びAさんと出会い、お付き合いをしています。

Bさんには、Aさんに対する理由のわからない罪悪感、申し訳なく思う気持ちがあり、

まるで罪を償うかのようにAさんを気遣い、労わり、尽くしています。

ある時、Bさんは、前世療法のセッションで、

Aさんとの関係には、前世・過去生のカルマがあることを理解し、

それを癒して解放しました。

Bさんは、前世・過去生から持ち越してきた罪悪感や負い目から

自由に解き放たれたのです。

すると、解放された自由なスタンスから、

あらためて現在のAさんと向き合うことができるようになり、

Aさんに対する態度が、自然なものとなっていきました。

Aさんといっしょにいる時、これまでのBさんにとっては、

Aさんというよりは、むしろAさんの中にいる aさんに対する思いで

接していたことになります。

その際、Bさんは、現在のBさんとしてではなく、

過去生のbさんとしての思いが前面に出てきてしまうのです。

aさんとbさんの間に残るカルマ的なエネルギーが癒されて解消し、

そのカルマの影響を受けることがなくなると、

現在のBさんとして、現在のAさんと向かい合えるようになりました。

今は、より自由に、自立した対等な関係を築き、

Bさんは気を使い過ぎることなくなり、

新しい気持ちでAさんと付き合うことが出来るようになっています。

2 ライフワーク

Pさんは、恵まれない境遇の子どもたちをケアする仕事に就いています。

Pさんにとって、この仕事はとても大切なものであり、

長年、情熱を注ぎ、真剣に取り組んできました。

恵まれない境遇の子どもたちのことを思うといたたまれず、

とても他人ごととは思われないと言います。

何としても幸せにしてあげなければという強い信念がありました。

ある時、前世療法のセッションで、

お仕事と関連する前世・過去生のイメージが現れました。

その前世で、Pさんの前世であるpさんは、

子どもを授かったぱかりの若い母親でした。

夫の兄弟の家族、親や祖父母など、3世代に渡る大家族でした。

その家族はたいへん貧しく、しかも戦時中であり、

その日に食べるものさえ手に入れることが困難です。

一家が生き延びるために、

ついに生まれたばかりの子は捨てられてしまいました。

恵まれない子どもを救いたい、力になりたいという思いは、

この前世から持ち越していたカルマであったことが分かりました。

カルマを癒して解放した後も、Pさんは同じ仕事を続けています。

以前よりも、その時々の感情に動かされることが無くなり、

感情移入し過ぎて苦しくなったり、涙したりすることも無くなったそうです。

今までにないニュートラルな気持ちになり、心穏やかに、

広い視野をもって仕事が出来ているということでした。

カルマを解放して得られる自由

カルマに突き動かされていた状態から、

カルマを癒して解放した後の状態に移行した時、

多くの方々が感じていらっしゃるのは「自由」です。

偏った感情の動きや、強迫的な衝動、繰り返し現れるパターン、

何としてもこれをしなくてはならないという制限的な思考や、

それ以外のことが視野から抜けてしまうような感覚が無くなります。

人間関係にも、変化があります。

罪悪感や恥や負い目、恐怖、敵愾心や嫌悪感など

相手に対するネガティブな感情が無くなり、

現在の相手を、あるがままに、ニュートラルに見て、

理性的に受け入れることが出来るようになります。

この自由こそが、前世療法・過去生セラピーから得られる

大きな収穫の一つと言えます。

自由と共に、ご自分と相手に対する深い理解と気付きなども

受け取ることが出来るでしょう。

この人生をどのように過ごすのか、何をしたいのか、

どのような仕事に就き、どこに住みたいのか、

誰と、いつ、どんな人間関係を築くのかということに対して、

私たちは、より幅広い選択肢を手に入れることが出来るのです。

今生のその人と、前世・過去生のその人物とは、

魂は同じでも、別のパーソナリティ (人格) です。

Aさんと相対しているはずなのに、

現在のAさんと、前世のaさんとが重なり合い、

Aさんの中に、常にaさんが見え隠れしていて、

前世・過去生におけるaさんとのしがらみに

絶えず影響を受け続けているのだとしたら、

現在のAさんと、自由で良好な人間関係を築くことは難しくなるでしょう。

カルマがある状態よりも、カルマが無くなった状態のほうが、

自由度が増して、ニュートラルなコンディションになれると思うのですが、

皆さまはいかがお考えでしょうか?

ひらかれた無数にある可能性、多様で多彩な選択肢の中から、

その時々で自由に選択が出来るということは、

私たちにとって、本来そうあってよい、

自然で望ましい在り方なのではないかと思います。

前世療法・過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ

2022年02月16日

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前世・過去生を魂が振り返る時 カルマとダルマ

カルマには、さまざまな捉え方があると思いますが、
前世療法においては、その転生でやり残したことや後悔していること、
心残り、罪悪感、自責の念などによって
自ら作ったものという考え方を採ります。

カルマは否定的なものばかりではありません。

深い絆、愛着、思いやり、感謝、人助け、善行など
ポジティブなカルマ(=ダルマ)もあります。

いずれにしても、未完了の思いや出来事を、完了に向かわせたい、
バランスを取りたいという衝動によって、
引き起こされる感情や出来事があるということになるでしょう。

前世療法 過去生セラピーをさせていただいていると、
こうしたカルマ・ダルマによってどんなことが起こるのか、
その作用が垣間見え、時には明確に現れていることに気付かされます。

何か恐ろしいことであるという印象を持たれやすいカルマ。

その原動力となっているのは、
その方がご自分で感じたことや考えたことなのですが、
死を迎えて体を離れた後、魂の状態で振り返ってみると、
生前よりもよりわかりやすいと感じられることでしょう。

これまでの前世療法セッションを振り返ってみますと、
生きて生活している状態では、社会通念や人格自我として、
さまざまな信念や想念、価値観に基づいた
考え方をしていることが理解されます。

それに対して、魂となった状態は、まさにエゴを離れて、無色透明、
より高い次元から、広い視野で全体を見渡し、
過去や未来をも含めて総体的にとらえる客観的な振り返りとなるのです。

たとえば、さきほどまで相手を憎悪し、世の中を恨み、
自分の運命を呪っていた人が、亡くなって魂の状態になると、
そのような低次の思いに翻弄された生き方を客観視でき、
「本当はこうなるはずではなかったのに…」
「無意味なことに人生の時間を費やしてしまった…」と振り返ります。

そして、もう一度やり直したいと心から望み、
次の転生に向けて計画を立てる際に、注意深く盛り込むのです。

再度やり直したいことは何であるかといえば、
恨みや憎しみから解放された生き方を選択するという場合もあれば、
憎んでいた相手に対する復讐を今度こそは遂げるという場合もあります。

多くの場合は、後者のようなカルマの作用を何転生か繰り返しながら、
どこかの時点において、異なる生き方を選択する方向へと
向かうことになるでしょう。

カルマを生み出す人の感情の奥深さとパワーには、
いつも驚かされ、考えさせられます。

良いことも良くないことも、その根底に流れているのは、
その方らしく表現されている人間的な感情です。

身近なところで起こっている出来事には、
こうした感情の流れを感じ取ることが比較的容易に出来ます。

しかしながら、我が身に起こっている不可解な体験、納得のいかない出来事は、
よくわからないものとして、いつまでも心に在り続けるかもしれません。

前世療法・過去生セラピーによって、なぜそうなっているのか、
それにはどんな意味があるのかを探求すると、
意識に上ることのないカルマ・ダルマの諸相が垣間見えて、
魂が選択した計画の一端に触れることが出来ます。

今年は、こうした探求のための前世療法を
数多くさせていただきました。

前世・過去生などは既に終わったことだから、
今さら訪れても仕方がない…
それよりも、前を向いて生きていきたい…という姿勢もあるでしょう。

が、過去から現在に及んでいる見えない作用や影響というものは確かに在り、
私たちの日常生活には、そうしたカルマ・ダルマの引力や流れ、
エネルギー作用が、想像している以上に関わっていることを
知っていただければと思います。

前世療法 過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ

2015年12月27日

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大勢の人々に影響を与えた前世・過去生 と カルマ

前世療法のセッションで、「この人生の目的」を探求する時、
現れた目的や計画が、予想を超えて壮大なものであったとしたら、
どう感じられるでしょうか?

たとえば現在は、自然災害に合われ避難生活を送っていたり、
重いご病気で入院されていたりしたら、
途方もないことだと驚き、にわかには信じられないことでしょう。

現在の状況と引き比べてみた時に、
想像を越えた大きな額のお金を動かしていたり、
多くの人々と関わるような仕事をしていたりすることが、
あまりにも突拍子もないことと感じられるのは
自然なことかもしれません。

セッションルームでは、
「平凡に生きてきた自分にこんな計画があったとは…」
というご感想をお聞きすることがあります。

魂は、どのような時に、
こうした非凡で大規模な計画と目的を携えて
生まれてくるのでしょうか?

その答えのヒントは、前世・過去生のカルマ・ダルマに在ります。

過去の時代に、多くの人々に影響を与えていたといえば、
国を治める立場の国王、貴族、政治家、宗教指導者などが
すぐに思い浮かびます。

こうした階層や立場にある人物は、
ふとした思い付きや我欲によって何かを選択したとしても、
途方もない影響を直ちに多方面に与えてしまいます。

彼らは絶大な権力と財力を手中に収めており、
数万から数千万人の人々の日々の生活と生命が、
その判断と選択に委ねられることになるのです。

このような権力者が、ある時、ある決断をしたことによって、
夥しい数の人々が命を失った場合、
そのカルマは信じられないほど大きなものとなります。

情報の乏しい過去の時代ならば、
生前は、与えた影響の規模には気付かないまま世を去るかもしれませんが、
魂となった後には、あらゆる制限がなくなります。

魂は、体を離れた後、今、終えてきたばかりの人生の全てを、
細部に渡り、じっくりと振り返ってみることになります。

その際は、自分が行ったことの結果と影響の全貌が明らかにされ、
亡くなっていった人々一人ひとりの思い、感情、身体的なダメージなどを
目の当たりにすると言われます。

死に追いやられた人間の思いだけでなく、
その家族や親族、関係者たちの嘆きや苦しみ、困窮などもわかります。

おそらく今度はこの人々を助けたい、
あるいは助けなければならないと気付き、
次の転生の計画を立てる際、そのことを重要な課題やテーマして
位置付けることになるはずです。

その計画が、多くの人々に影響を与えるものとなるのは
当然過ぎるほど当然のことであるとご理解いただけるのではないでしょうか?

このようなことを考えてみると、
魂の目的・人生の計画が、たとえば一国の国政、複数の国々や地域、
世界的な組織や企業、宇宙レベルなど壮大な規模となるのは、
権力や財力、多大な影響力を持っていた転生からの
カルマ・ダルマに関連があるためだということになります。

王族や貴族、宗教指導者が、他の複数の転生においても、
権力を行使する立場に繰り返し置かれることは、
実際の前世療法セッションの中で、しばしば体験されることです。

実は有名であるか無名であるかにかかわらず、
どのくらい多くの人々(出来事)に影響を及ぼしたかということが、
カルマのパワーを増大させ、人々に対する責任というテーマを
引き寄せるのです。

多くの人々を助けた転生は、大きなダルマとして、
こちらもまた今生の計画に組み込まれることになります。

それに見合うポジティブな収穫として体験されることでしょう。

マスメディアを通じてよく知られている著名な人物、各界の有名人、
芸術家、タレント、スポーツ選手などには、
多くの人々に影響を与えるカルマ・ダルマがあるのかもしれない…
そう考えてみると、また違う見方が出来るのではないでしょうか?

有名無名、あるいは権力の大小ということと、
その方の人生の目的や人生の価値ということは、
申し上げるまでもないことですが、関係がありません。

過去生の体験や出来事によって、未完了であった何かを完了させるために、
カルマ・ダルマが入念に吟味され、意図的に組み入れられて、
魂の計画は立てられていくのです。

前世療法 過去生セラピー 心の癒しと丹探求ナビ

2015年12月05日

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大切な人や生きものとの前世でのつながりを探求する

先日、前世療法スクールの実習がありました。

実習セッションのテーマは、
ご家族の中のお一人の方との
前世・過去生でのつながりを探求するというものでした。

ご家族、ご親族の中には、特別に愛着を覚えたり、
誰よりも心が通い合ったり、強い印象を与える方が
ある場合があります。

どうしてそうなるのか、
どこからそうした思いが湧いてくるのか、
前世療法・過去生セラピーでは、
この人生での絆を越えて、探求を深めていくことができます。

すると、多くの場合、数転生を越えて何度も出会っていたり、
理不尽な出来事によって離別させられていたり、
幼くして死別していたり…というイメージが現れてきます。

前世・過去生では不十分であったふれ合いや交流、親密さが、
未完了や不足の感覚として持ち越され、
次の転生(=今の人生)こそは再会を果たし、
あるいはもっと長い間、親しくともに過ごしたいと
思うようになるのでしょうか?

こうしたケースに度々出会っていると、
この先の転生、すなわち未来世のケースも想像できます。

今生、肉親の方を亡くされていたり、
パートナーの方の離別や死別を体験されていたりする場合は、
次の転生では、また会えるかもしれないという
希望が見えてくるのです。

強い思いや未完了であるという不全感、心残りなどが、
それを完了させようとするエネルギーとなって、
出会いや絆を引き寄せるのでしょうか?

この人生で、離別、死別を体験された方は、
なぜそうなったのかを探求して前世・過去生へ赴くことが出来ますし、
また今後はどうなるのかを探求しに、未来世を訪れることも出来ます。

トランスパーソナルな観点では、
出会いと別れは、必然性があって繰り返され、
カルマは完了するまで続いていくと言われます。

大切な方を失う悲しみは、人間ばかりでなく、
生きの場合も同様です。

パートナーアニマルを亡くされた「ペットロス」は、
大きなショックや深刻なダメージを
長期間、受けてしまいます。

人間でも生きものでも、その方にしかわからない深い絆と愛着は、
時空を超えて、等しく存在しているのです。

数年前にあったケースですが、
そのクライアントの方は、
子どもの頃に、家にかわいい子犬がやってきて、
その時から犬と共に楽しい毎日を過ごしたそうです。

まだ小さかったため、最初は、子犬のことが怖かったのですが、
ずくに触れられるようになり、仲良しになっていきました。

学校から帰ってくると、犬とお散歩に出かけるのが
何よりも楽しみだったそうです。

ところが、数年後のある日、
突然、その犬が死んでしまいました。

自宅から離れたころで突然死んだため、
死に目には会えなかったということです。

その方は、あまりのショックに死んでしまったことが信じられず、
しばらくは受け入れることも出来ず、
悲しみと喪失感は心の奥へしまい込まれてしまいました。

もう犬は飼いたくない…と心に決めたその方が、大人になった時、
偶然、一匹の老犬と出会い、一緒に暮らすことになります。

その犬は、ひとところに落ち着くことがなく、
複数の飼い主のもとを転々として
捨てられてさまよっていた時期もあったということです。

紆余曲折の人生経験(?) を積み、
それなりの貫禄を身に着けて、老年の域に達した犬でした。

この方と出会ってから、数年間を穏やかに過ごしたのち、
老犬は、看取られながら亡くなりました。

クラインアントの方は、
子どもの頃、犬にしてあげられなかったことを、
この二番目の犬にはしてあげることができてよかった…と言います。

それは、老後の世話をして、最期を看取るということです。

元々魂の輪廻やカルマにご興味をお持ちのその方は、
最初の犬にしてあげられなかった心残りが、
カルマとなって、それを完了させるために、
2番目の犬と出会ったのではないかと考えたそうです。

人間と動物とが絆を深め、死を迎えた後も、その絆が続き、
何度か一緒に生まれ変わることがある…というケースは、
さまざまな本などで、報告されているようです。

そもそも動物に魂があるのか?
輪廻転生をするのか?
…などの疑問を持たれる方があるかもしれませんが、
前世療法中のイメージ世界では、
こうした体験が報告されているのです。

この方の場合は、前世・過去生ではなく、今生のうちに、
亡くなったあの犬が、もう一度生まれ変わり、
再び自分のところにやってきてくれたのではないかと感じたそうです。

犬の寿命は、人間よりも短いため、
計算上は、転生していたとしても不自然ではないと…。

やり残したことや後悔していること、愛着などは、
いわゆるカルマとなりますが、
カルマは、実は、一つの転生の中でも
作用することがあると言われているのをご存じでしょうか?

もしもそうだとしたら、愛犬を亡くした悲しみと、
もっと一緒に過ごしたかったという心残りが
再会を実現させる力となったのかもしれません。

このケースでは、最初の犬が生まれ変わって
もう一度、その方のころに来てくれたのかどうかを
探求してみました。

結論としては、2匹の犬は、別々の魂であり、
生まれ変わりではなかったようです。

突然死した最初の犬が、
元気いっぱいの当時の姿でイメージの中に現れ、
広い野原を気持ち良さそうに走り回っている姿を見て、
その方は、心が深く癒され、安心感を得られました。

大切な生きものとの絆を探求し、
亡くした生きものが、今、どんなふうに過ごしているのかを
知りたいと思われましたら、
前世療法やヒプノセラピーは、
素晴らしい探求と癒しのツールとなります。

カルマの作用は、分かりやすいようで、
実際はよくわからない現れ方をすることがあるものです。

大切に思う人や生きもののことで、
不思議な符合やシンクロ、感覚的な共通点などがありましたら、
潜在意識にアクセスして探求してみると、
驚くような気付きを受け取ることがあるかもしれません。

前世療法 過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ


2015年08月21日

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前世と今生を結ぶカルマ 前世療法

私たちは、日常のさまざまな体験によって、
心残り、後悔の念、恨み、復讐心、執着などを
強く印象付けられ、心に抱くようになることがあります。

過去の時代、そして前世・過去生においても、
同じことが起こっていたでしょう。

ある転生で生じた、
やり残している何かがあるという思い、
未完了の何かを完了させたいという衝動は、
次の転生にまで持ち越され、完了に向けて、
人間関係や状況、出来事を引き寄せると言われます。

前世療法では、カルマという言葉で呼ばれます。

カルマには、否定的なものだけではなく
ポジティブなものもあります。

その良いカルマは、ダルマとなって、
こちらもまた次の転生に何らかの影響を与えると言われます。

カルマ、ダルマは、残念なことに、
次の転生のスタートと同時に記憶から失われ、
通常は、意識には上りません。

今、何か辛い出来事や理不尽な仕打ちを受けている場合、
カルマのことなど意識せずに暮らしている私たちには、
なぜこのように不当な扱いを受け、不運な目に合っているのかが
わからないままとなるのです。

前世療法では、なぜそうなってしまったのか、
カルマが生じた前世・過去生に退行し、
カルマが作られることとなった出来事を探求します。

そして、そのカルマの原因や理由、
背景にある思いを知ることが出来ます。

そればかりではなく、前世療法・過去生セラピーでは、
その状況にまつわるネガティブな感情や感覚、思考を
理解したうえで、手放していくことができます。

普通に生活をしていると、
前世などということを考える機会のない日常では知る由もない
心身の不調や人間関係のもつれには、
実は思いも寄らない重要な思考や行動、決断などがあったことが
腑に落ちるのです。

数式のように、誰の眼から見ても明確な因果関係であるとは限らず、
一見、どのように関連し合っているのか、
曖昧で漠然としている場合もあります。

不思議なことではありますが、そんな場合であっても、
何となく理解出来るような気がすることがあるのです。

不運や宿命、あるいは偶然の成り行きだと受けとめていた時よりも、
幾分は心が落ち着き、
そこからさまざまな気付きがやってくるかもしれません。

潜在意識の中から現れる、
もう一つの人生(=前世・過去生)のイメージ。

別の時代、現在とは異なる場所に住む
男性または女性である自分。

彼/彼女を取り巻く状況が、
実は、現在と驚くほど似かよっていることも少なくありません。

その前世・過去生の登場人物は、
なぜかこの人生で出会った誰かを思わせるような人物です。

前世の時間の中で、人間関係、愛憎やパワーなどが、
今をなぞるように、展開していきます。

そして、その前世の物語は、多くの場合、
取り返しのつかない悲しい結末や、
トラウマ的で悲惨な死へと続き、最期を迎えます。

このようなケースでは、
前世の未完了な思い、後悔や憎しみなどが、
現在、起こっている問題に、相似形で現れていることに気付いて
心を動かされることでしょう。

そして、前世と現在との共通性やつながりを見渡す時、
現在、起こっている出来事や状況への深い理解と
心の癒しを受け取ることができるでしょう。

一般的に、カルマの性質上、前世での未完了の出来事は、
今生、もう一度繰り返される…と言われますが、
前世療法のセッションをさせていただいていると、
日々、そうしたケースに出会い、本当にそのとおりであると感じます。

未完了の思いを完了させ、お互いの歩み寄りや和解、償い、謝罪、
人間関係の修復、行動のやり直しや埋め合わせをするには、
同じような状況や人間関係を再現する必要があるかのようです。

前世での出来事は、
破滅的で救いのない結末に至ることが多いのですが、
その前世を再体験すると、過去からの学びを元に、
より広い視野から、よりよい新たな選択が
できるようになっていくでしょう。

カルマはには、必ず完了する時が来ると言われています。

トランスパーソナルな視点に立つと、
今の幸福や不幸せは、過去(生)や未来(世)と、
全てがつながり合っていることになります。

不当や理不尽というものは、本来存在せず、
自分一人だけが辛い目に合うということもなくなります。

それが本当なのかそうでないのか、先入観を捨て、
好奇心をもって探求してみましょう。

トラウマ的な出来事を完了させて
カルマのバランスを回復したいという思いや衝動は、
一度や二度ではなく、何度も何度も繰り返し現れる
パターンを生み出すことがあります。

同じパターンが在ることに気付くと
そこには何かがある…と直感やフィーリングで
感じられることも多いでしょう。

パターンの奥にある感情や想念、信念などを一度振り返り、
探求してみると、パターンから解放されていきます。

前世療法・過去生セラピーは、
それを助けてくれる、エキサイティングな癒しのツールであり、
優れた心理療法だと考えています。

現在と関連の深い前世・過去生を体験なさると、
魂や死生観、これまでのセルフイメージが
自然に変容していくきっかけとなるかもしれません。

そればかりではなく前世療法は心の深層にある叡智に触れて、
現在起こっている辛い状況や、
繰り返されるパターンの意味や意義を、
潜在意識の中から発見し、自己理解を深めるのを助けてくれます。

現在をよりよいものとするための
新たな選択の可能性を広げてくれるでしょう。

前世療法 過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ

2015年07月22日

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カルマと病気の関係は?  重い病の背景を探求する前世療法

前世療法のセッションルームには、
長期にわたる闘病生活を送っていらっしゃる方が
お越しになることがあります。

お薬の副作用で、いろいろな問題が起こり、
日々の生活に問題が起こってしまう場合もあります。

過去にご病気になられ、
治療していったん良くなられたものの、
最近になって再発してしまったり、
療養を続けるため、制限の多い生活を
余儀なくされておられる場合もあります。

日頃、まずまず健康であっても、
何かの病気にかかると、
心が沈み、悲観的な気分になり、
人生や命について、ふだんは考えないようなことを考え、
さまざまな思いを巡らせるようになるものです。

ましてご本人やご家族が、先天的なご病気であったり、
治る見込みの立たない深刻な病状であったりするならば、
この人生の意味について、
そしてこの世に生まれてきた意義について、
今までの人生を振り返り、思索するように
なっていかれることもあるでしょう。

これまでに前世療法・過去生セラピーのセッションを
させていただいたケースでは、
がんを患って治療中の方が、
なぜ病気になったのかを探求したい…ということが何度かありました。

トランスパーソナルな観点では、
魂は、今生、生まれてくる前に、計画を立てます。

その中には、前世・過去生でやり残したこと、後悔していること、
すなわちカルマ、ダルマなどが組み込まれ、
その埋め合わせをするために、
それにふさわしい出来事や人間関係、
特定の状況などを設定してくると言われます。

こうしたことを見聞きされますと、
その方のご病気が、計画に組み込まれた課題やハードルであるのか?
あるいは何か別の目的によって予定されていたものなのか?
ぜひとも知りたいと考えられるのは、とても自然なことです。

セッションケースの実例を振り返ると、
病気は、その軽重に関わりなく言えることですが、
全てがカルマであるわけではありません。

前世療法セッションで、
ご病気になったことに強い影響を与えた前世・過去生へ退行してみると、
そこにはある出来事があり、
なぜそれが今生のご病気につながっていくのか
腑に落ちる場合があります。

前世療法では、その出来事を癒し、
前世・過去生からの否定的な影響から解放され、
自由になることを目指します。

その結果、ご病気が快方に向かう…ということも、
もちろんあります。

しかしながら、残念なことに、そうはならない場合もあります。

それは、おそらく、ご病気になった背景には、
たった一つの前世・過去生だけではなく、
複数の要因が、複雑に絡まり合っているからではないでしょうか?

ですので、現在、闘病中の方は、
前世・過去生のカルマゆえに、
これほど辛い状態になっているのだと
お考えにならないでいただければと思います。

一般的に、カルマは、取り返しのつかない、
運命的なものではありません。

因果応報と言いますが、どこかで必ず完了します。

前世療法では、カルマ的な要因部分については、
探求をして癒し、解放することができます。

そしてそのカルマの周辺にあるさまざまな思いや願望、
信念、思い込み、執着、恨み、軋轢などにも、
光を当てて見ることができます。

それは、日常生活の中では得られない気付きや洞察を
もたらしてくれるでしょう。

ご参考までに、トランスパーソナルな書物をひも解くと、
その著者独自の研究や考え方に触れることが出来ます。

ある本には、病気であることの意義について、
魂が、ある転生において、カルマバランスと進化を加速させ、
飛躍的に前進しようと計画した時、
重い難病や障害を選んで設定することがあるというようなことが
書かれていました。

またご家族やご友人など周囲の親密な方々に対する奉仕として、
病気を選択してくる場合があるという見方もあります。

カルマについては、たとえば歴史上の人物である
ブッダ(お釈迦様)の教えにも含まれていますので、
紀元前の世界から現代まで、人類の集合意識に
連綿と受け継がれてきています。

ご病気の方にとって大切なのは、
その方がご自分のご病気とどう向き合い、
日々、どう付き合っていくかということだと思います。

何らかの意味や意義を見出せる時、
心は落ち着き、穏やかになります。

病気は、生命エネルギーや命の輝きを
逆に強く意識させてくれる場合があります。

前世療法・過去生セラピーによる探求が、
ほんのわずかであっても、その助けとなるのであれば、
その機会を活用していただければと思います。

重いご病気にかかって闘病生活を余儀なくされている方々の
ご苦労や心労を思うと、第三者が簡単軽薄に
カルマを持ちだし語ることはとても出来ませんが、
もしもその方が、前世・過去生までをも視野に入れて、
この人生全体を、もう一度見直し、
新たな視点から鳥瞰してみたいと思われるのであれば、
前世療法セッションは、きっとお役に立つことと確信しています。

前世療法・過去生セラピーのセッションは、
セッションルームにお越しいただく対面セッションのほかに、
スカイプやハングアウトを使って
ご自宅でも体験していただくことが出来ます。

前世療法・過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ

2015年07月13日

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加害者としての前世からやってくる影響は…?

前世療法のセッションの中で、
イメージとして現れる前世は、
楽しくて幸せなものばかりとは限りません。

時には、辛くて苦しい
悲惨な前世であることもあります。

そうした前世では、多くの場合、
クライアントさんは、
被害者や犠牲者として過ごしていますが、
中には加害者であった前世もあります。

もう一人のご自分=前世のパーソナリティが
暴力をふるったり、人のものを盗んだり、
人を殺したりしているのを見るのは、
イメージの中であるとはいえ、
あまり楽しいことではありません。

実はこうした加害者としての前世・過去生が、
現在の心身の不調や人間関係のお悩みに、
大きな影響を与えていることもあるのを
ご存じでしょうか?

他者から為された悪事ばかりではなく、
他者に対して行った暴虐や裏切り、卑劣な行為。

その行為そのものと同時に、
自らの選択や行動の結果、生じた後悔や罪悪感なども
想像以上に暗い影を落としているのです。

それはカルマと呼ばれます。

実際のセッションケースを振り返ってみましょう。

たとえば、今生、しばしば腹痛が起こるAさん。

前世療法のセッションで、
問題となる前世・過去生へ退行して、なぜ腹痛が起きているのか、
その原因を探求してみると…

潜在意識の中から、1000年以上も前の時代、
幼い子どものイメージが現れました。

その子は、先天的に障害を持っていたため、
生まれて間もなく放置され、亡くなります。

健康ではない乳児を遺棄するのは、
当時のその社会では、よくあることだったようです。

生まれてから亡くなるまでの間、
本当に短い間でしたが、
その子どもは、絶え間なく激しい腹痛に苛まれていました。

その子の母親は、極貧であったため、
来る日も来る日も働きづめで、
いつも疲れ切っていました。

暴力をふるう夫にただ服従するだけの
辛い毎日を送っていました。

子どもが衰弱し、
死ぬにまかせてしまったことになりますが、
生前はそれについて
何かを感じる余裕すらなかったようです。

母親は、その前世・過去生の死を経て、
この一生を振り返り、わが子の死を深く悲しみ、
恥じ入り、後悔します。

死んでも仕方がないと思ったわけではありませんが、
もしかすると何かその子のために
やれたことはあったかもしれない…と
魂は悔やむのです。

前世・過去生の母親が、
潜在的に感じていた大きな罪悪感と自責の念が、
今生にそのまま持ち越され、
Aさんの現在の腹痛につながっていたことが
わかってきました。

八方塞がりの家庭内の状況や、
医療・福祉が未発達な文化によって
やむを得なかったとはいえ、
我が子を死に至らしめたことは
言葉では表現できないほど辛く、
悲しい体験だったといえるでしょう。

このセッションでは、
前世で起こった出来事をイメージの中で体験し、
その時の母親の思いをくみ取り、
それを癒して解放することで、
今生の腹痛は軽減されていきました。

加害者であれ、被害者であれ、
そのことにまつわる後悔や罪悪感、後ろめたさなどは
時にやっかいな問題を引き起こすことがあります。

その結果、起こることは、
その方によってさまざまです。

身体的な問題であったり、心の不調であったり、
あるいは予想外の事件や災害として
体験されたりします。

もしも前世療法のセッションを思い立って、
過去の辛い出来事と向かい合い、癒そうとするならば、
カルマが自然にバランスを回復するのを待つよりも、
おそらくより早い時期に、軽減や改善に向かうことでしょう。

加害者としての前世は、どんな方にとっても、
重い再体験として、居心地悪いものではありますが、
あえて目をそらさずに探求してみる価値は、
大いにあるのです。

前世・過去生のカルマについては、
さまざまなカルマのページをご覧ください。

2015年07月04日

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前世・過去生のつながりと今生の人間関係

前世・過去生に現れるさまざまな人間模様は、
今生よりも、より素朴であったり、
あたたかみがあったり…
ということがあります。

が、トランスパーソナルな観点から見ますと、
前世・過去生でやり残したことや後悔していることが、
カルマとして今生の計画に組み込まれますので、
一筋縄ではいかない人間関係や、
カルマ的ともいうべき出会いが多いのです。

強烈な憎しみや恨みや復讐心は、
愛着と同じくらいか、それ以上に、魂の奥底に刻み込まれ、
バランスを回復するのを待っていると言えるでしょう・

カルマ的なつながりとは、
たとえば、ライバル、宿敵、恋敵、
人生の変転のきっかけとなった人物など。

現代のように情報が多くはない時代には、
思い詰めたり、一念を込めたり、脳裏を離れなかったり…
ということもしばしばあったと推測されます。

宿命の相手とは、通常、その後の転生で
必ず出会う約束をしているものです。

前世療法・過去生セラピーでは、
その約束についても、丁寧に問いかけを重ねながら、
どのような理由で、何を果たすために、
もう一度出会う約束をしているのかというイメージを
受け取っていただいています。

前世療法セラピストの立場からは、
前世に現れる登場人物のそれぞれが、
今生のその方の人間関係のどの方に対応しているのか、
前世を旅する誘導の間に、
何となくわかることがあるのですが、
それは、今生のその方に起こっている問題や状況に
酷似していたり、相似形であったり、
時には逆転した人間関係であったりする構図が
自然に浮かび上がってくるためでしょう。

カルマである場合、その構図は、
より鮮明な印象をもって立ち現れてきます。

その時、催眠状態にあって、
前世・過去生のイメージ世界に浸り、
リアルに再体験をされているその方(クライアントさん)には、
思いも寄らなかったこととして、
ショックや驚きを伴って受け取られることもあります。

前世療法のセッション中には、
前世のパーソナリティが、今生の誰であるのか
はっきりしないままで終わることもあります。

また数か月後が経過してから、
ひらめきが訪れて、納得できることもあります。

もちろん、セッションの時点で、
その相手とは、まだ出会っていないということもあります。

出会った瞬間、
「初めて出会った気がしなかった…」というのは、
特別に仲の良いパートナー同士などから良く聞く言葉であり、
天敵のような相手やいわゆる腐れ縁などの場合にも
こうした表現となることがあります。

前世療法の場合は、
この日のセッションに現れた前世のその人物が
ふいに心に浮かび、
目の前にいるその人と、
イメージが重なり合う…ということになるのでしょう。

現在のご家族は、
通常、前世・過去生で近い関係にあった誰かであることが
少なくありません。

前世の母親が、今生でも再び母親であったとしたら、
そこには並々ならぬ思いがあったということになります。

母子関係がとても良好で、
お互いに親密で離れがたい愛着が、再会する理由である場合、
この二人は、ともに何度も繰り返し転生し、
一緒に時を過ごすことになるかもしれません。

それに対して、夫婦や親子、兄弟など
上手くいかなかった人間関係を、
やり直したり、修復したりして、
未完了の仕事を完了させたいという場合は、
その目的が達成されたならば、
再び出会う必要が無くなることになります。

前世療法・過去生セラピーのセッションの中で現れる人間関係が、
今生にどのような影響を与えているのかは、
常に多くの関心を集めるエキサイティングな要素なのです。

ご本人のみならず、
セッションをさせていただいているセラピストにとっても
きわめて興味深く、
人と人との絆の深さに心を揺さぶられ、
さまざまなことに気付かせていただく機会となります。

ある時、前世療法をさせていただいていて、
セラピーは順調に進み、前世での波乱万丈の体験を終えて
最期の時を迎えました。

魂は、今、終えてきた前世・過去生を
振り返り、新たな転生(=今の人生) を展望します。

前世で、お互いの思いを表現しないまま、
別れることになってしまった恋人は、
今生、その方の親として出会う約束をしていたことがわかり、
今度こそ、離れ離れにならずに
いつでも一緒にいられるようにという思いが
それを実現させることになりました。

そのほかの登場人物との約束が、次第に明らかになっていった時、
セラピストの名前が出たのは、想像もしていなかったことで、
少し驚きました。

その前世の晩年に、親しく行き来していた友人の女性が、
誘導している私であると言うことでした。

再び出会う理由は、もっとお互いにいろいろな話をして、
アイデアや気持ちを
分かち合いたかったため…ということでした。

その方の前世のパーソナリティは、病に倒れ、
お互いの家を訪ね合うことが困難となり、
友人の女性よりも、早く亡くなっていたのです。

セッション中は、仕事に集中をしていますので、
いろいろなことを考えたり、
気付きがやってきたり…ということはありませんが、
しばらく経ってから、何となく腑に落ちた気がしたのは、
不思議なことでした。

前世療法のセッションに、セラピスト本人が、
その前世・過去生に登場してくることは、
実は、時々、起こることです。

考えてみれば、夥しい数の人々が暮らす地球上で、
100年足らずの一生の間に出会う人の数は、
限られています。

前世・過去生の人間関係が、
イメージの中で、今生に重ね合わされるならば、
理由のない出会いや、意味のない人間関係は
存在しないといってもよいことになるでしょう。

前世療法 過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ

2015年06月14日

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カルマだから仕方がないと諦めているならば…

トラウマ、不運な出来事、心身の不調などの辛い体験は
多かれ少なかれ、どんな方にもあることと思います。
人間関係においては他者からの攻撃、
身体面では深刻なご病気・怪我などについても、
自分がまずいことをしてしまったからだ…とか、
不摂生、不注意だったからだと身に覚えがあれば、
納得が出来て、前に進めるかもしれません。
が、振り返ってみても思い当たることはなく、
理由が見つからないと思われるような場合には、
その不可解さによって、
いっそう苦しみが深くなっていくかもしれません。
いったいなぜこんな目に合うのだろう…
…と考えてみたとき、
頭に浮かぶのは、カルマです。

続きを読む »

2014年09月02日

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前世で言えなかったその言葉を… 未完了のカルマの探求

何か上手くいかないことがあったり、
不運なことが続いていたり、
思わぬ障害や挫折を体験したりすると、
「一体 なぜ こんなことに…」と
考え込んでしまいます。
冷静に考えてみるならば、
人生には山あり谷あり、
良いことばかりを期待するほうが現実離れしていると
納得できるような気もするのですが、
辛い気分や暗い気持ち、情けなさは重く心に残っています。
過ぎ去ってみれば、ようやく落ち着いて、
不遇があるからこそ、自らを省みたり、
周囲に思いを向けたり、過去を振り返ったり出来るのだと
気付されるのです。

続きを読む »

2014年04月20日

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