幸せな結婚とあたたかい家庭への夢
「愛する人と恋愛をして幸せな結婚、
子どもを授かり、あたたかい家庭を築きたい…。」
それは、多くの女性に共通する普遍的な願いです。
A子さんが、セッションルームにお越しになったのも、
こうした願いをかなえたいという切実な思いからでした。
A子さんは、聡明で知的、思いやりがあり、
物事を深く考えることのできるアラフォー世代の女性。
これまでに、お仕事も恋愛も経験されてこられましたが、
最初のうちは、相手や周囲の信頼を得て、
気持ちも通い合い、順調に進むものの、
なぜか長続きしないのです。
転職を繰り返しながら、何人かの男性とお付き合いしては別れる、
そんな日々がずっと続いていました。
なぜそうなるのか、いろいろと考えていくうちに、
ある時、いつも付きまとっている思いがあることに気付かれました。
それは 私は一人で頑張らなくてはならない という思いでした。
一人で頑張らなくてはならない本当の理由
カウンセリングで、A子さんからお話をお聴きしてみると、
愛する人との幸せな結婚を強く願う気持ちのほかに、
それとは真逆の「幸せな結婚なんてできない」という思いがあり、
相反する2つの思いに、心が揺らぎ、不安がありました。
なぜ一人で頑張らなくてはならないの?
A子さんご自身にもよくわからないというのです。
そこで、「私は一人で頑張らなくてはならない」
という信念が、どこから生じたのか、
その起源に遡り、原因を探求して解放する
前世療法を行うこととなりました。
暗示誘導によって、催眠状態へ入ると、
まず最初にやってきた印象は、
熱帯のジャングルのような場所にいる自分。
その生きものは… 男でも女でもありませんでした。
初めて地球にやってきた前世
布を巻いただけの体は、
現在の人間に近いような気がするものの、どことなく異なっている感じです。
背が異様に高く、がっしりとした体つき、
髪の色は黄色がかった褐色で、
ライオンの尻尾のようにぱさぱさと硬質。
それが、背中まで伸びています。
遠いところから帰ってきたかのようで、感情がなく、
まるで記憶を失った人のように、
何もわからずにその場所に立っていました。
地球での転生の計画 地球は危険で恐ろしい惑星?
なぜジャングルの中に一人で佇んでいたのか、
その理由がわかる時空へと、さらに遡っていくと、
そこは、壮大な宇宙空間。
これから地球へ行くための計画を立てていました。
A子さんは、体のない意識体(魂)で、
前に3人の仙人のような長老がいます。
この存在たちは、転生の計画を立てるコーディネーターです。
その中のリーダー格の存在は、ビジネスライクに、
明るく陽気な口調で地球に行くことを提案し、
「すごくきつい人生にしなさい」と告げました。
転生のテーマは「忍耐」。
どうやら、地球行きとは、現代の義務教育のようなプロセスであり、
逆らうことは難しいような雰囲気でした。
地球での転生に同意した後、意識体は二つに分割しました。
一つは、A子さんの意識体で、
もう一つは、ブルーのエネルギーの意識体(魂)です。
ブルーのエネルギーの意識体(魂)は、
合体した状態から片割れを失って、軽いパニック状態となっていました。
分割は、事故などではなく、よくある自然なプロセスのようでしたが、
ブルーの意識体は、一人ぼっちとなってしまったことに
大きな不安を感じました。
そして、これからは「私は一人で頑張らなくてはならない」のだと
考えていました。
A子さんの意識体(魂)は、
分割するやいなや、わくわくした躍動感とともに、
一足飛びに地球を目指して旅立っていってしまいました。
それは、地球上での初めての転生に向かう出発の時でした。
後に残されたプルーの意識体には、
「地球は恐ろしくて危険な場所」という認識があり、
去ってしまったA子さんの意識体のことが心配でたまらず、
会いたい気持ち、そして執着や依存がありました。
長老のような仙人のような存在は、ブルーの意識体に向かって、
「これから地球へ行かなくてはならない」と
地球上での転生を強く勧めたのですが、
どうしても地球には行きたくないと拒絶し葛藤していました。
幸せの障害となる不要な信念を解放する
地球で最初の転生を潔く受け入れ、
わくわくしながら出発したA子さんの魂。
一人ぼっちになった不安に苛まれ、地球行きを嫌がり、
A子さんへの執着と心配でいっぱいのブルーの意識体(魂)。
「私は一人で頑張らなくてはならない」という絶望的な思いは、
A子さんではなく、ブルーの意識体のものだったのです。
ブルーの意識体(魂)とA子さんの魂は、
元々、一つの意識体。
お互いにたいへん親密なつながりがあるため、
A子さんは、自分でも気付かないうちに、
ブルーの意識体の思いを共有してしまっていました。
それは、これまでの地球上の全ての転生の間、
常にA子さんの魂と共にあり、影響を及ぼしていたのです。
こうしてA子さんが
「私は一人で頑張らなくてはならない」
という信念を持つことになった
本当の理由がわかりました。
この信念を持ち続けている限り、
幸せな恋愛や結婚、愛する夫と子どもたちに囲まれた
あたたかい家庭生活という夢を
実現することは困難となります。
A子さんは、イメージの中で、ブルーの意識体と向かい合い、
ブルーの意識体の気持ちを聴いてみました。
すると、ブルーの意識体は、
A子さんの魂に執着し、再び一緒になることを
今となってはそれほど強く望んでいるわけではないことがわかり、
それぞれ別の道を歩むことで合意することができました。
こうしてA子さんは、
「私は一人で頑張らなくてはならない」という思いから
ようやく解放されることができました。
前世療法のセッションを終えて思ったことは‥
前世療法のセッションを終えた後、フィードバックの際、
A子さんにご感想をお聴きしてみました
結婚を阻んでいた信念が、
壮大な宇宙空間や、地球での初めての転生という
現実離れした前世と関係があるとは、想像もしていなかったことで、
本当に驚いた…というご感想でした。
地球上の転生がきわめて過酷なものであること、
魂が分割してそれぞれ異なる転生へ旅経つこと、などは、
本で読んだことも人から聞いたこともなかったそうです。
A子さんは、転生の計画を立てるにあたってアドバイスを与えてくれる、
ガイドや魂の家族のような存在はいるかもしれないと思っていたそうです。
けれども、今回の前世療法で現れた長老が、
かなりの強制力を持つ厳しい存在であったことは、
予想外だと感じられたそうです。
前世療法のセッションの後、
「私は一人で頑張らなくてはならない」という感じがなくなり、
「結婚できない」という理由のわからない
漠然とした思いを持つこともなくなりました。
結婚に対する夢や希望を描くことが、
以前とは比べものにならないほどたやすく、
近い将来、実現できそうな手応えを受け取られたということです。
悠久の時空体験、前世療法の可能性
恋愛や結婚、就職、家族といったテーマは、
現実的で、どんな方にとっても身近なものです。
前世療法では、
それが思いも寄らない太古(?)のイメージと結びついて現れてきました。
潜在意識の中には、日頃、想像することのないような、
膨大なイメージが眠っています。
その中には、地球上での最初の転生、
地球上の全ての転生の体験、
地球にやってくる以前の転生の記憶イメージさえも
含まれている可能性があります。
前世療法においては、
魂の分割や、地球への転生の意味、
転生の計画のいきさつに関するイメージなどについて、
たとえ予備知識が全くなかったとしても、
必要に応じて、最適なタイミングでそれらを受け取り、
再体験することができます。
そして、その起源がどの時空であったとしたも、
その時空へ遡って問題を探求し、
解決へのヒントを受け取ることができるのです。
個人セッション ケース(体験談)のご紹介 その5
前世療法・過去生セラピーの個人セッションの実際の体験談を元に、
慢性的な腰痛と足の痛みの原因となった前世
についてのケースをご紹介致します。
> 前世療法セッションの時間と料金はこちら
慢性的な腰痛と足の痛みの原因を探求する
前世療法では、妻や夫、両親、兄弟姉妹、
職場の上司、あたかも天敵のように相性の悪い
相手など、特定の相手とのつながりを探求することができます。
ソウルメイトや家族の絆など、目には見えないカルマ的な縁は、
前世療法によって探求できる
代表的でポピュラーなテーマといってよいものですが、
実は前世療法は、身体的な問題の探求にも、
きわめて有効である場合が少なくありません。
特に原因の思い当たらない身体的な痛みやしびれ、
身体的特徴や痣、長年に渡って続いている
身体的な違和感などをテーマとして、
これまでに、数々の前世療法をさせていただきましたが、
ここでは、その中の一つをご紹介致しましょう。
あきらめていた慢性的な腰痛と足の痛み
Tさんは、40代後半の女性、介護のお仕事をなさっています。
前世療法には以前から興味があり、これまでに、数回、セッションに
お越しになったことがありました。
ある日、カウンセリングでお話をお聴きしていた時、
腰痛と右足にある鈍い痛みのことを思い出されました。
まだ介護のお仕事に就いていなかった20代の始めから、その腰痛が始まったそうですが、
お仕事の疲れとストレスだと思い、軽い気持ちで整形外科へ行きました。
医師の診断は、おそらく、子どもの頃、姿勢がよくなかったせいで背骨がわずかに曲がり、
その歪みの影響で、今になって腰痛が発生しているということでした。
リハビリのため、数ヶ月間、通院しましたが、症状に変化は見られず、
そのうちにお仕事が忙しくなったこともあり、軽い痛みであったため、
通院するのをやめてしまったそうです。
その後、次第に右足の太股から膝にかけても痛むようになり、
じっとしていても、常に鈍い痛みがあるということでした。
長年に渡って続いていたことと、
辛抱できないほどの痛みではなかったことから、
普段は、その痛みのことは、忘れているのだそうです。
時々、いつもより痛みが強くなる時もあるそうですが、
そんな時も、あきらめの気持ちから、
特に何をするでもなく放置しており、
今さら整形外科に行って治療しようとは
思ったことがないということでした。
前世療法で 痛みの起源に戻ると…
催眠状態へ誘導し、前世(過去生)を訪れてみると、
そこは、針葉樹の森。
ひんやりとした肌寒い空気、ヨーロッパかロシアのような感じでした。
厚地のコールテンの上着を身につけた、30代前半の男性が現れました。
少し長目の焦げ茶色の髪、ごつごつした手の白人男性です。
彼は、何も持たずに、冷たく凍り付いた森の中の小径を歩いています。
その足には、鈍く光る歩行器が装着されています。
両足の膝から下の感覚が、全くありませんでした。
そのうちに、腕と手先に力が入らず、
何かを持つことができないことがわかりました。
足と手の筋肉が麻痺しているような感じで、
少ししびれがあります。
彼にとっては歩き慣れている森の道。
まるで自分の家の庭のように感じられます。
自宅は、すぐ近くにあることがわかります。
足がどんな状態であるか、
足のほうに意識を向けてもらいました。
歩行器をはずすと、膝から下は、全く動かすことができません。
足先が固まってしまっています。
足が不自由な理由とその後の人生
何故、足が不自由となってしまったのか、
その理由を探っていきました。
浮かんできたのは、20歳の彼。
切り立った崖の上に腹這いになって、
小動物を捕らえるために仕掛けた木製のワナを修理するか、
または位置を変えようとしているイメージがやってきました。
彼は、不安定な姿勢で、精一杯注意を払いながら、
懸命に作業をしていたのですが、
誤って崖から転落し、はるか下方の崖下の地面に叩き付けられて、
左肩と腰部を強打してしまいました。
手首から肘、肩までの感覚がなく、
首が動かなくなり、目も見えなくなっていました。
辺りには木の根と生い茂る草むらが広がっています。
しばらく動けずに、そこにいましたが、
やがて少しずつ、体の感覚が戻ってきました。
肋骨が何本か折れており、上半身がひどく痛みました。
全ては自分の不注意のせいでこうなったのだと、
苦々しい気持ちと自責の念でいっぱいでした。
家族との別れ、前世における死の体験
彼には奥さんがいましたが、
40代の時、奥さんが病気になってしまいます。
足が不自由となった彼は、奥さんの看病をすることができないため、
奥さんは彼と別れ、遠い町に移り住んで、療養することになります。
間もなく奥さんは、その町で亡くなりました。
その後、彼は、少しずつ生きる気力を無くして鬱状態となり、
そのうちに歩行器をつけることを止めてしまい、
森の中を歩くこともなくなりました。
50代になった彼は、骸骨のようにやせ細って、
動けなくなっていました。
粗末な小屋のような自宅で、いつも一人ぼっち。
どんどん衰弱していき、誰にも看取られず、
そのまま息を引き取りました。
体を離れた直後、彼の魂には、
悲しみと罪悪感があり、
「家族に申し訳ない」「もっと森を歩きたかった」
という思いが残りました。
あきらめてしまわずに、
前向きに生きればよかったという後悔の念が湧いてきました。
彼は、その森を自由に歩き回り、
森で仕事をするのが大好きだったのです。
けれども、崖から転落して歩けなくなってしまい、
家族に迷惑をかけ、奥さんが亡くなったのは、
全て自分自身が悪いのだと強い自責の念にとらわれていました。
ハイアーセルフと共に前世を振り返る
突然、何かがはじけるような感覚があり、
夥しい数の鈴が鳴り響くような音が聞こえます。
虹色の光に包まれた晴れやかな時空に着きました。
自責の念や罪悪感が薄れ、遠くなっていき、
穏やかで平和な良い気分に変わりました。
(中間生、あの世、極楽、天国などと呼ばれる場所です。)
そこには、Tさんのハイアーセルフがいて、
魂をやさしく迎え入れてくれました。
Tさん(の魂)は、今、終えてきた前世から、
さまざまな気付きを受け取りました。
- 崖から転落して大怪我を負ったのは、カルマの埋め合わせであること。
- 自分の体を粗雑に扱って損なうことのないようにすること。
- 自責の念と罪悪感が残っているため、自分を許すこと。
- 自分を許すには、強い心が必要であること。
- その強さを取り戻すことが、次の転生の課題であること。
前世を体験して‥ Tさんのご感想
前世療法を終え、催眠状態から、通常の意識の状態に戻ったあと、
Tさんからご感想をお聞きしました。
セッション開始の時点で、
腰痛と右足痛はほとんど感じられませんでした。
また、Tさんは、崖から男性が転落した瞬間は、
特に身体的な痛みは感じなかったそうですが、
その後、急に腰痛と右足のしびれの感覚が
いつもより活性化して強くなり、
驚かれたということでした。
前世の男性は、もしそうしたければ、
歩行器を付けて歩くことができたのに、
生きる意欲を無くしてあきらめてしまい、
そのまま死に至りました。
その時男性が陥っていた無気力と虚無的な感覚は、
今生でも、時々、体験することがあったことに、
Tさんは気付かれたということです。
Tさんご自身、ずっと以前に、
何故か腰痛の治療をあきらめてしまい、
治療を中断してしまったことは、
たいへん興味深い一致であると思われます。
Tさんは、現在、高齢者介護施設に勤務なさっており、
現実の仕事の場面で、頻繁に「歩行器」を扱っていることも、
興味深いと話しておられました。
さらに、Tさんは、今生、何度か肋骨を骨折したことがあり、
前世で男性が崖から転落して肋骨を折った場面で、
そのことを思い出すと共に、
かつての骨折の痛みがよみがえってきたといいます。
この前世を振り返った時、
「カルマの埋め合わせ」だと言っていたことに関連して、
解催眠後、Tさんは、「カルマ」というのは、とてもしっくりときて
腑に落ちる、理解できると感じられたそうです。
今後は、この前世の前に、どんな前世があり、
「一体、どんな出来事によって、大怪我を負うこととなったのか、
さらに前世療法で探求してみたい」とおっしゃっていました。
最後に、この前世療法のセッションからしばらく経って、
Tさんから、「腰痛と右足の痛みがほとんど無くなりました」という
嬉しいご報告をいただいたことを付け加えておきます。
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