人生の目的・魂が計画を立てる時
人生の目的・魂の計画は、
どのように立てられるのでしょうか?
ハンス・テンダム氏によると、
魂の計画は、その魂が単独で、
自由に立てるばかりではありません。
1つの転生を終えて、「次こそはこうしたい」と願う、
その魂の強い意思がベースとなることは間違いないのですが、
その意思だけで成り立つわけではないところが、
魂の計画の奥深いところと言えるでしょう。
では、望みや意思のほかに、
どんな要素が関わっているでしょうか?
まずは、カルマです。
カルマとは、1つ、あるいは複数の転生を通じて生まれた
心残り、後悔、やり残したこと。
そしてそれに伴って生じる、
完了したい、バランスを取りたいという切実な衝動や思いです。
ある転生で、どうしてもやり遂げられず、
次の転生で、何としても完了したい出来事は、
前世療法・過去生セラピーで、前世・過去生へ退行し、
それがどのような人生であったのかを再体験することで、
明らかになります。
その生涯では、心残りや後悔などという認識がなかったとしても、
死を迎え、あの世(あるいは天国、霊界、宇宙、中間生)に旅立ち、
今終えたばかりの人生を振り返ってみると、
自ずとさまざまな感慨が浮かんできます。
次の転生の計画を立てるうえで、
その計画の核となる部分を形作る、
重要な要素であると言ってもよいでしょう。
人生の振り返りをして、やり残したことが意識化できると、
それはカルマとして、次の転生の計画に組み込まれます。
たとえば、
あの人ともう一度出会いたい…、
あの仕事をもう少しやっておきたかった…、
もっと技術や知識を身に付けたかった…、
あたたかい家庭を持ちたかった…、
一人でじっくりと考えを深める時間を持ちたかった…、
いろいろな土地を訪れてみたかった… などです。
仕事や技能などは、魂個人として、
比較的自由に計画を立てられそうですが、
出会いや家庭などには、相手の意思が必要となります。
そうです。
魂の計画を立てる際に、もう一つ、重要な要素となるのは、
他の魂の意思とアドバイスなのです。
次の転生でまた出会いたいと望む2人の魂は、
お互いに合意し合って、計画を立てていることがほとんどです。
そのため、魂が計画を立てようとする時、
近くに別の魂が1人、または複数いて、
一緒に計画を練ったり、アドバイスを受け取ったりすることがあります。
実際のセッションケースでは、次の転生で、
家族になる魂たちと共に計画を立てるというイメージが、
しばしば現れてきます。
大切な仕事や大きな出来事に、共同で参加する数人の魂たちが、
一堂に集まって計画を立てているイメージもあります。
では、アドバイスとは、どのような場合に受け取るのでしょうか?
魂の計画を立てる場には、ちょっと格上の魂、
長老やガイドのような存在たちが立ち合うことがあることを
ご存じでしょうか?
次の転生で、その魂が、
どうしたら効率よく最大限のことを成し遂げられるか、
どのような環境や場所を選んだら、望むとおりの体験が出来るのか、
必要なことや役立つことを教え、導いてくれるのです。
時には、その魂が選ぼうとしている環境とは異なる
別の環境をお勧めされることもあります。
特に試練や課題、複雑なカルマ、大きなカルマのバランスを取るために、
より過酷な環境を選ぶように諭されることもあるようです。
最初のうちは、乗り気でなくても、やがては納得し、受け入れ、
最終的には計画を立て終えて、
次の転生へと、再び生まれ変わっていきます。
前世療法・過去生セラピーをさせていただいていると、
このように特別で貴重な場面に立ち合い、
その計画の見事さや奥深さに驚かされることがあるのですが、
体験されているクライアントの方は、それ以上に心を動かされ、
そのことの重みを感じ取っていらっしゃいます。
こうしたことは、日常生活では
あまり体験できないことに違いありません。
人生の目的を探求する前世療法で、
ご自分の計画がどのように立てられたのかを理解することは、
魂に触れる、それは深い体験となり得ます。
そして、かつてご自分の魂が立てた計画を思い出すこと、
出来るならば最高最善の形で実現させようという思いを
あらたにすることが出来ます。
魂が本当に望んでいたこと、より良い人生、
いっそう意義深い人生を創造するヒントとして、
日常に役立ていただけることこそが、
魂の計画・人生の目的を探る前世療法の最大の収穫であると思います。
2021年01月06日