前世療法は、五感を使ってリアルに直接体験できる
前世・過去生にご興味をお持ちの方は、
ご自分にどのような前世があったのかについて、
透視リーディングや霊能力を持つ方などから、
お聴きになったことがあるかもしれません。
その時に聞いた前世・過去生の印象は心に残り、
そう言われてみればそうであったような
何ともいえない不思議なものに感じられることでしょう。
前世療法セラピストとなる以前、
自分の幾つかの前世について聞いたことがありました。
その一つは、ヨーロッパの某国、
まだ幼い子どもの頃、
敵対していた一家によって自分の家族が皆殺しにされ、
一人残されて泣いていたその子は、
敵対勢力にさらわれてその家で育てられ…
といった内容でした。
それを聞いた時、何となく腑に落ちた気分になり、
そんなこともあったのだろうと思いました。
その後、何年も経ってから、
前世療法を勉強して、自分に対して前世療法を行えるようになり、
ある時、この前世を訪れる機会がありました。
イメージとして現れたのは、
しんとした室内の入り口に立ったまま動けずにいる子ども。
室内の白っぽい光線や、がらんとした、でも不穏さが漂うただならぬ雰囲気、
胸を締め付けられるような寂しさとショックの感覚でした。
空間の広がりや空気感、明るさ、匂い、身長の低い子どもの視線で見た室内、
怖ろしいまでの静けさ、胸苦しさなどが一瞬のうちに感じられ、
圧倒的な迫真性をもってやってきたのです。
前世療法やヒプノセラピーを体験された方はご存知かもしれませんが、
人には、視覚タイプ、聴覚タイプ、体感覚タイプがあり、
潜在意識から現れるイメージの受け取り方が、それぞれ異なります。
視覚タイプの方は、主に視覚的映像として見えるのに対して、
体感覚タイプでは、絵としては見えず、
体で感じる、ただわかるという感じになります。
私の場合は、体感覚、聴覚タイプですので、そうした肌触りや雰囲気、
静寂さなどがきわめてリアルにとらえられました。
このイメージを受け取った時、
話に聞いていたあの前世であることに、すぐに気付いたのですが、
以前、エピソードとして聞いた直後に頭に浮かんだ印象とは
比較にならないほど臨場感があり、生々しいものでした。
家全体のたたずまいなど、
エピソードから想像していたのとは違うところもありました。
誰かに伝えてもらう前世と、ご自分で体験する前世では、
かなり印象が異なっているものだということを、
この体験から実感するようになり、
お問い合わせをいただく皆さまや
セッションルームにお越しいただいた皆さまにも、
そのことをお伝えしています。
たとえば「広くて静かな部屋」と聞いて、どんな場所を想像するのかは、
その方によってさまざまなのです。
言葉のニュアンスや、そこからイメージする形や雰囲気は、
その方のこれまでの生活や体験が反映され、
いかにもその方らしいものとなるでしょう。
ご自分にとって、本当の意味でリアルな前世・過去生を五感で体験することは、
それ自体、意義深いことですが、それだけには止まりません。
リアルな感情や感覚を再体験できるならば、それらが否定的なものであった場合、
よりスムーズに確実に癒して、解放に向かうことができるようになるのです。
前世療法後に受け取る気付きもいっそう深いものとなり、
その後に起こる変化や解放感も納得がいくものとなっていくでしょう。
前世療法 過去生セラピー 心の癒しと探求ナビ
2014年04月27日